怠惰なる 朝コーヒーの 香のなか
毛玉を解して 予約いつだっけ

あ、今日やんけ!!!
今日の10時予約だった!!!

いま10時半……

30分の完全遅刻!!!

\(^o^)/
脳内で警告アラート鳴り響くなか、
光の速さでわんこのトリミングサロンに
電話して平謝りです。

合間合間で、やってくれるそうです……

ありがたや!!! 【cv:安駄婆(源平討魔伝)】

今日はわたしの遅刻記念日

【3時間後……】

そんなこんなで、
トリミングサロンに愛犬をあづけたわけだが……
暇、暇、暇である。

3時間ぐらいかかるのでその間何していよう。

ああっっっ!!!!!!!!
急いでいたから、
ポケットWi-FiわすれちゃったYO!!!(絶望)

ってことで、仕方がないから
フリーWi-Fiのあるカフェに来ました!!!

注文したのは、こちら

ナスのトマトソーススパゲッティ

スパゲッティ!!!

パスタ?はぁ!?
スパゲッティだよ、スパゲッティ!!!
何だパスタって、おしゃれさんかよ!!!(激怒)

スパゲッティ。
スパゲッティ最高。

※フリーWi-Fiの整備ありがとうございます!!!!!(命の恩人)

パスタであるが、我々世代はそのような洒落た呼び名ではなく、スパゲッティと呼んでいた。

トマトと絡むほど良い硬さにゆで上げられた麺、ベーコンの塩味(えんみ)とナスの芳醇な香りが綿密に計算された雅楽のように、私の舌を、いわば御所に導いてくれるのである。

これが、いい。

ナスの油のまわり具合が絶妙で、トマトの酸味をふわりと包み込んでいる。そこに厚切りされたベーコンの脂のコクが加わると、ただのメリケン粉の紐(ひも)だったはずのそれが、喉を通り過ぎるときに格別の艶(つや)を帯びるのだ。

皿の底に残った美味(うまみ)の凝縮されたソースを、一切れのパンできれいに拭い(ぬぐい)たくなる衝動を抑えるのが難しい。

令和の世の、フリーの電波が飛び交うハイカラな茶店にいながら、私の脳裏をよぎるのは、昔通ったあの薄暗い純喫茶のひなびた匂いである。
スパゲッティを一本、また一本とフォークで巻き取るたびに、時間(とき)がゆっくりと巻き戻っていくような錯覚さえ覚える。

これこそが、怠惰なる休日の午後にふさわしい、大人の贅沢(ぜいたく)というものかもしれない。

(おしまい)